日医標準レセプトソフトは何故にDebian(現在はUbuntu)が使われているのか?Windowsでなくても、Linuxが良いならRedhatでも良かったのではないか?三洋メディコムのようにTurboLinuxでも良かったのではないか?何故にDebianだったのか?Debianは特定の企業に依存しない世界的なボランティア組織なのだ。

富士通のホームページとか見ると分かるがDebianなどのFreeOSは全く動作保証外でORCAプロジェクトに対しても何の考慮もされていないのが良く分かる。全国でもう1万以上の医療機関に導入されて使われているのにだ。これは富士通だけではなく他のメーカーについても同様なのだ。儲からないばかりか、自らの事業を危うくするものには関係しないのが得策だからであろうか。

Debianは誰でも差別なく無償で使う事が出来て、与えられているソフトウェアである。お金があっても無くても。社会的にどのような位置にあろうと。何処の国のひとでも本当にコンピュータさえあれば自由に出来る神様から与えられたようなソフトウェアなのだ。

敵対される原因はコピーレフトと言われるライセンス体系の違いによるものであるのかもしれない。Debianはこのフリーという考え方に最も拘ったディストリビューションなのだ。コピーレフトの世界では利益を問題にする資本主義の原理が全く通用しない世界だ。そこでは皆金儲けの為に働いているのではない。

インターネットから生まれた新しいコミュニティと現実の人間関係。しかし、より素晴らしいものは前者より生まれ成長して行ったのがオープンソースだった。

この資本主義世界で医療が金儲けではなく万人の為にあるとした場合に医療に使われるコンピュータソフトウェアは利益を追求するものなのか、それとも誰もが自由に使えるものなのかと考えた場合には後者としか考えざるを得ない。

上記のような理由だったのか?真相は良く分からないが新しい希望ある未来を目指すには勇気ある正しい選択ではないか。「よくぞやってくれた」というのが初めてORCAプロジェクトを知った当時の偽らざる私の気持ちであった。

エリック・レイモンドのオープンソースの解剖学四部作のうち「伽藍とバザール」が発表されたのが1998年だった。「日医IT宣言」はその3年後だ。当時の時代の流れを受け入れた結果だったのかもしれない。オープンソースの解剖学四部作については「オープンソースの考え方を知りたかったら、何時かは読まなくてはならない」と誰かのブログに書いてあった。これを読む事は「日医IT宣言」を正しく本当に理解するに辿らねばならない道なのかも知れない。

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