当初は電子カルテ導入を課題とされていたが日レセの場合はレセコンと電子カルテが分離型であるという事からまずレセコンを導入され日レセに慣れてからの方が電子カルテを導入するには良いという事を理解されていて日レセ導入という事が課題となっていた。

日医標準レセプトソフトを導入する魅力は「価格」だけではなく他のF社やS社のレセコンに比較しても「ネットワーク端末」である事や「データベース」としての機能を持つという多くの優位性を持つという事を理解していただいていて、さらには日本医師会に医療機関IDも申請して実際に使ってみて検証し納得済であっても中々導入に踏み切れなかった最後の理由は「データ移行」の問題であった。

有名なF社やS社レセコンのコンバートに関してはオルカサポートセンターで多くの実績があったが今まで使用されていたY社については事例が少なくてデータコンバートに大きな不安が有った事が大きいようであった。それに毎日多くの患者様の診療を行っている医療機関でどのようにして今までと全く違うレセコンに変更出来るかというイメージが持てないというのが最大の理由のようであった。

まず説明を行ったのは「レセデータの活用」である。これはオンライン請求によって実現した事でレセコン間の敷居を低くする事が出来た。日レセには「レセデータの活用」を出来るツールがあり病名そして診療行為を移行出来るのだ。さらには日医ではVer4.0.0より日医標準レセプトソフト以外のレセコンからのデータ移行プログラムを日レセ本体プログラムに同梱しており、これを利用する事で「レセデータの活用」にて患者情報の移行を行う事が出来る。

勿論、オルカサポートセンターでは主なレセコンメーカのレセコンのバックアップデータからのデータ移行を行うサービスも行っており、これによってF社やS社のものは入力コードまで移行が可能になっている。しかし、「レセデータの活用」という事を考えれば以下にメーカ名が無くてもコンバートは可能という事なのだ。

        データ移行可能メーカ一覧(2014年11月)

メーカ名 製品名 患者情報(保険・公費含) 患者病名 診療行為・薬(入力コード) 自院病名(入力コード) 最終来院日
富士通 Hope ST-3XXXシリーズ
Hope SX-P
Hope SX-J
SANYO MC-770/990/9000シリーズ
Newve/Epart/Exceed/MC-X
東芝 TOSMEC-GX
Mepio
日立 メディカル8 × ×
Pal × × ×
MoA(旧沖電気)
その他 Winz × ×
MOST × ×
MyProdoc ×
プロフェッショナルドクター ×
アクセプト
○・・・ORCAサポートセンタで実施する有料のデータコンバートサービスにてCSVデータの抽出可能
△・・・ORCAサポートセンタで実施する有料のデータコンバートサービスへ要お問い合わせ
■・・・ORCAサポートセンタで実施するデータコンバートサービス以外(認定事業所独自のサービス)で変換可能との報告
上記の製品にかかわらず、CSV形式に出力することができれば、データの引っ越しは可能です。

次に説明を行ったのはデータ移行の方法である。2段階を提案した。全てを移行しようとせずに、①患者情報保険情報の全体移行を行い最後に②病名診療行為の全体移行を行う。①と②の間で「並行稼働」を行う。そこでお願いするのが一部の患者様に限定した「並行稼働」である。全ての患者様について患者情報保険情報のみならず病名診療行為の入力は不可能なので空いた時間を利用して一部の患者様に限定した限定的な並行稼働を行うのである。これによってオペレーションに慣れていただくのだ。つまり、一番最初の段階で患者情報保険情報のみを移行して、限定的な並行稼働が始まり、「並行稼働」期間に事務員様には「患者情報だけは完全な並行稼働をやっていただく」。そして最終段階で病名と診療行為の全体をプログラム移行し、入力していただいた患者情報のチェックを行って、最終段階つまり本番稼動に到達するというスケジュールを作成して移行作業を行うのだ。

患者情報だけの完全並行稼働をやった後に全面的な並行稼働に移る。データ移行はまず患者情報や保険情報の移行を行い病名や診療行為の移行は最終段階で行うのである。並行稼働時に入力コードの設定やセットの登録を行い最終段階に備える手順を行った。

①の「患者情報保険情報の全体移行」を行う時や②の「病名と診療行為の全体移行」を行う時さらには最終段階のチェックでも旧レセコンと新レセコンである日レセで作成したレセコンのデータを活用するのは言うまでもない。

データ移行可能メーカに名前がある場合でも移行データ作成には時間がかかるので差分はどうしても発生する。この差分に対して手作業で対応するのは大変なので上記のようなレセ電を使った対応は重要であると考えられる。